移動平均線とは
移動平均線
移動平均線(Moving Average)は、画像の三色の線でローソク足に絡むように描かれており、 過去の一定期間の為替レートの平均値を求め、それを線で結んでチャートに表示したものです。
よく使われる移動平均線は単純移動平均線(SMA)と呼ばれ、その他に、単純移動平均線よりも直近の価格に比重を置いた指数平滑移動平均線(EMA)や加重移動平均線(WMA)があり、この2つは単純移動平均線と比較して値動きに敏感に反応するため、売買シグナルが早く出易いのが特徴です。
- SMA(単純移動平均線)その名の通り為替レートを単純に平均しただけの指標です。
- WMA(加重移動平均線)直近のレートに比重をおいて平均値を計算します。 SMAよりも為替変動に対する感度はいいものの、相場の急変に対する反応はよくありません。
- EMA(指数平滑移動平均線) 直近の価格に比重をかけて算出する為、SMAに比べ直近の動きに敏感に反応します。
※自分がSMAしか使ってないので移動平均線=SMAで話を進めていきます。
設定期間について
移動平均線には期間に応じて特徴があるので、トレードの目的に合わせて期間を選ぶ点が重要です。
上の画像に三色の線があるのはこれが理由です。
- 水色200MA(長期)
- オレンジ75MA(中期)
- 紫色25MA(短期)
長期の移動平均線の特徴は、長期スパンでトレンドを把握可能な点です 。 値動きに対する反応が鈍いため、トレンドの発生ポイントを把握するのには向いていません。
短期移動平均線は比較的値動きに反応しやすいため、短期のトレンドを把握しやすいのが特徴です。
中期の移動平均線は長期と短期の間って考えで大丈夫です。
実際自分のトレードスタイルによって変わります。スキャルピングをする人が比較的長期よりのMAばかりつかっていると短期のトレードに乗り遅れます。 自分のトレードスタイルに合わせましょう。僕はデイ気味なので上の三種類のMAを使っています。
移動平均線使った手法
移動平均線を見て売買のサインにする ・ゴールデンクロス・デッドクロス・MAタッチ
ゴールデンクロス
画像の黄色の丸のところのように、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ突き抜けること。直近の価格傾向が上向きに転じたとみられるため買いサインとされます。
デッドクロス
画像の黄色の丸のところのように、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下へ突き抜けること。直近の価格傾向が下向きに転じたとみられるため、売りサインとされる 。
MAタッチ
MA(Moving Averageの略)タッチ。名前から移動平均線にあったときに何か起こるんだろうと予想が立てれると思います。
画像の黄色い丸を見てもらえばわかると思いますが、ロウソク足が移動平均線にあたって反発していると思います。簡単に言うとこれのことです。
トレーダーの多くが移動平均線を表示させているので、意識されやすい価格帯になりこのようなことが起こります。 押し目とかになりやすいので頭に入れておくといいと思います。
最後に
移動平均線だけをみてあ、ここゴールデンクロスしたからロングしよってロングするのはオススメできません。 根拠としては弱いです。自分でMAをチャートに表示させてクロスを探してみるとわかると思いますが、ゴールデンクロスしたからといって上昇トレンドに必ずなるわけではないです。 レンジ相場のときなんかはゴールデンクロスとデッドクロスいっぱい出てきます。 ここで大事になってくるのが、クロスが起きそうなときに長期の時間軸の相場はどの方向に動いているかなどそのときの環境認識です。 長期中期が下降トレンドの時に短期足でゴールデンクロス起きそう!ここはロング!ってポジションもってしまうと気づいたら含み損なんてことも普通にあり得ます。
多角的に分析しながら総合的に判断してトレードしていきましょう!