目次
バックテストとは
MT4にはバックテスト機能があり、過去の為替のデータを使い
EAの過去パフォーマンスをシミュレーションをすることができます。
過去の為替データをダウンロード
まず上部メニュー内の「ツール」から「ヒストリーセンター」から過去の為替レートデータをダウンロードします。
またはF2でも開けます。
最新のデータを取得したほうがより正確な検証を行えます。
バックテスト機能(Strategy Tester)の起動
MT4にログインしたらCtrl+RでStrategy Testerの起動・表示させます。
EA(エキスパートアドバイザー)、通貨ペア、モデル、期間をプルダウンメニューから選択します。
今回ダウンロードしたのが「EURUSD」の「5分足」ですのでそれを設定します。
期間はダウンロードした機関ならいつでも大丈夫です。
今回は2018/01/01から2019/01/01で行います。
設定は以下の画像のようにしました。
最適化のチェックをしていると結果が出なかったので今回は外して行いました。
ビジュアルモードにチェックするとバックテスト状況がチャート上に表示されます。
また、今回つかうEAは
前回の記事で解説した「Moving Average.mq4」です。
解説した記事は以下から
Moving Average.mq4についてバックテストテストを開始
スタートを押し開始します。
バックテスト結果
下図のとおり、結果タブをクリックするとバックテストの結果を確認することができます。
- #
注文の順番 - 時間
約定時間 - 取引種別
注文の種類 - 注文番号
約定したポジションの順番 - 数量
ロット数 - 価格
約定したレート - S/L決済逆指値
ストップ注文の価格 - T/P決済指値
リミット注文の価格 - 損益
保有ポジション毎の決済、確定損益 - 残高
残高
資産グラフの見方
バックテストグラフは見れば何となく分かりますがしっかりと理解しましょう。
右肩上がり=利益が出ています。
いいEAだと言えます。
さて、今回行った検証結果を見てみると右肩下がりです。
つまりこれは使えないEAだということがわかります。
まーサンプルのEAだしそんなもんですかね汗
二段目の緑のグラフは「数量」のグラフです。
これはトレード毎に発注数量が変動する場合に表示されます。
レバレッジでロット管理するEAは必ず表示されます。
レバレッジ管理の場合は
トレード回数を重ねる毎に右肩上がりに数量が増えていくと良いグラフです。
結果のレポート
「レポート」タブ内で右クリックし「レポートの保存」を選択することで、
設定内容やグラフを含むバックテストの結果をレポート形式で保存することができます。
バックテスト・検証の必要性
バックテストでは優秀なシステムでも実際の相場では使えなかったシステムというのは沢山あります。
それでも儲かるかどうかまったく分からないものよりも、
儲かる確率が高いEAを試した方が実際に儲かるEAも出来やすいです。
このように、バックテストとは現在使っているEAを検証するためにも、
これから儲かるEAを作るためにも欠かせない重要な機能です。
まず、EAを作成したらとりあえずバックテストを行いましょう。
そしてレポートなどを見て、
- やりたかったことができているのか
- 利益は出ているのか
- 今後も使えそうなのか
など考察してより良いEAの完成をめざしていきましょう。