電験3種を一発合格したいあなたへ
でも効率よく勉強をして一発で合格するための方法を知りたい!
こういった疑問・悩みに私の経験談から答えます!
本記事の内容
- 各科目の勉強方法とおすすめの教材
- 本番 2ヶ月前の勉強方法と対策
- 過去問を解くときの解答用紙の配布
この3点で紹介していきます!
にとろん
この記事を書いている私は,電気電子工学科出身で高専3年生まで電気の勉強を一切せずにいました.でも4年生の時に,「これはまずい!」と思い自分のキャリアのために受験を決意しました.
時間のない中どうやったら効率よく勉強ができるかを模索しながら勉強をしました.
そして,受験を決意した年の夏に電験3種を受験し見事一発合格することができました.今回は合格するまでに効率よく勉強するコツと参考にした本を一緒に紹介していけたらと思います!
目次
⬛️各科目の勉強方法とおすすめの参考書
にとろん
ポイント
- 過去問から問題の傾向を捉える
- 機械の出題傾向
- 問題を解く時は絵を書く癖をつけておく
- 私がおすすめするテキスト
過去問から問題の傾向を捉える
機械科目を勉強するにあたっては,大きく範囲を分けると以下のようになります.
試験範囲
- 電気機器
- 照明・電熱
- パワーエレクトロニクス
- メカトロニクス・電力システムの関する処理
- 自動制御
- 電気化学
- 電気加工
などです.とにかく範囲が広くなおかつ難易度が高いです.また,理論ではなく実際にものが動くところがわからないと理解しづらい分野になっていて,学生だった私は,とても苦戦しました.
しかし,苦戦すると言えども過去問の出題傾向はあります!
機械の出題傾向
機械の出題傾向は,このブログ(参考:電験3種の過去23年分の出題傾向を調査してみた)を参考にさせてもらいました.
機械の出題傾向
- 回転機械
- 変電機器
- 情報
- パワーエレクトロニクス
これら4つの分野がよく出題されている分野です.
この4つだけで72.3%も試験をカバーできることになります.
合格の点数が60点なのでまずはこれらから勉強するのが効率が良いです.
問題を解く時は絵を書く癖をつけておく
機械はかなり曲者で「これは電力の問題じゃないか?」っていう問題が結構出てきます.
これは暗記じゃなかなか覚えられないのでとにかく手を動かして流れを捉える練習をしていました.実際のノートがこちら↓
(字が汚いのはご了承ください🙇🏻♂️🙇🏻♂️)
問題を解く時の流れ
この流れを常に意識してください!パターンが見えてくるので結果的に解くスピードも早くなってきます.
私がおすすめする参考書
「これだけ機械」が圧倒的におすすめ!
他の参考書に比べて解説の言葉がわかりやすいです.
また,それぞれの章で確認の問題が出題されるのですがその解説のボリュームが多いことが挙げられます.
にとろん
イラストが多いので勉強がしやすく章末問題は毎回絵を書いて問題を解く練習をしていました.
実際2周くらい勉強したらある程度の問題を解くことができたので,そのあとは過去問に取り掛かりました!
⬛️理論
ポイント
- キーとなる公式は暗記でもいいから覚える
- 1つレベル上の問題を解く
- 分からなくなったら基礎に戻る
- おすすめのテキスト
キーとなる公式は暗記でもいいから覚える
理論は公式が圧倒的に多いです.そんな中1から全部を理解していこうとすると相当な時間がかかります.
そこで私は,難しい公式は暗記して覚えました!
暗記する際のポイントは,語呂合わせを自分で作ることです.
磁束密度を例にとって説明します.
語呂合わせの例
B=μH
ビル,ジミだけどムチムチ.(ビルはムチムチ)
ビルはジミだけど → Bは磁(ジ)束密(ミ)度だけど
ムチムチ → ミュ(μ) エイチ(H)ムチ
こんな感じの覚え方をしていました.
磁束密度の問題はいろんなところに出てきますので先にこのように暗記で公式を覚えると,サクサクと新しい内容に進めるのでオススメです!
公式が難しいなと思ったら語呂合わせなどを使って効率よく覚えましょう!
問題を解くスピードも上がるので,公式を覚えるのは必須です!!
1つレベル上の問題を解く
目安として,自分のレベルの1つ上の問題を解くように努めてください.
自分のレベルと比べながら勉強することで基礎を毎回復習することになり,自分の基礎レベルを上げることができます.
かなり自分の中で役にたったサイトを紹介しておきます.
分からなかった時に調べたら大体このサイトの解説を読んでいました!
あと,今はyoutubeの教材が豊富なので,わからない問題があったら
「電験3種 エミッタ接地回路」のようにyoutubeで検索をかけるのも効率よく問題を理解することができます!
問題文の条件を意識しながら問題を解く
理論は数学と同じで問題に必ず条件が存在していて,条件にあった計算を行う必要があります.
その条件を曖昧にしたまま問題を解くことは問題の本質を理解していないことにつながり時間の無駄になってしまいます.
このように私は常に問題文の条件となる部分を丸で囲み問題を解いていました.
また,公式はしっかりと覚えた状態で問題を解いてください.
なるべく問題で悩むポイントを少なくするためです.
どうしても解けない問題が出てきたら,基礎に戻ってしっかりと復習をしてから再度チャレンジしてください.
問題の条件を意識できるようになれば必ず問題は解けるようになります!
にとろん
私がおすすめする参考書
電気科出身の目線でおすすめの参考書を紹介します!
私は電気科出身でしたので触りの部分の理論は勉強していました.
したがって豊富な例題や章末問題を多く解いた方が効率が良いと思ったのでこの参考書を使って勉強しました.
しかし,問題を解いていく際に解説を読んでもわからない問題が出てきます.
そんなときに「これだけ理論」を参考にしていました.
これだけシリーズの解説はどの参考書よりも圧倒的にやさしくボリューミーです.
にとろん
私がおすすめしている参考書は,難しい言葉を極力避けて解説をされていて,さらに語呂合わせなどで公式を覚えることができるので,誰でもとっつきやすい参考書になっています.
⬛️電力
ポイント
- 送配電の分野を重点的に攻める
- 次に狙うのは発電所
- 4つの中で電力の優先順位は最後
- おすすめのテキスト
送配電の分野を重点的に攻める
電力科目を勉強するにあたっては,大きく範囲を分けると以下のようになります.
試験範囲
- 水力発電
- 火力発電
- 原子力発電と特殊発電
- 変電所
- 送配電
- 地中送電
- 電気材料
の分野から出題されます.電力を大きく3つの分野に分けると
発電所と送配電,電気材料の3つに分けられます.
発電所と電気材料は暗記の割合が多く比較的簡単に覚えられます.
送配電の分野は,理論の知識との複合分野になっていて一筋縄でいかないのが現状です.
送配電の分野は毎年5から6問出題されておりこの分野をしっかりと解けないと合格点までは届きません.
先にやるべき分野として送配電の分野を重点的に攻めましょう.
次に狙うのは発電所
発電は送配電の次に出題傾向が高い分野になっています.なんとこれらの2つの分野だけで全体の約80%を占めています.
発電所は色々な種類がありますが,それぞれは発電方法が違うだけで結局はタービンの回し方が違うだけです.したがってひとつの発電方式を頭に入れたら2つ,3つと覚えていくときは結構楽に覚えられます.
4つの中で電力の優先順位は最後
電力は意外と問題で常識問題が出てきます.
電力の問題例
解説
これは地熱発電の問題ですが,地熱発電は当然蒸気のみをタービンに送り
温泉など火山の近くでの熱源であることが多いので火山地域
もうすでに2択に絞られました.さいごに家畜の💩についてはこれはおならと💩を考えるとガスつまり気体であることがわかります.つまり答えは3ということです.
このように電力の問題は,常識問題に近い問題も多数出題されるのでその他の科目より優先順位を低くして自分の苦手な科目の勉強に時間を割いた方がいいでしょう.
にとろん
おすすめの参考書
- 「これだけ電力」
- 「徹底解説テキスト電力」
しかし,「これだけ電力」だけだと演習の問題が少ないので補完するために,
「徹底解説テキスト」を使って実践を積み上げていました!
この「徹底解説」シリーズは語呂合わせも掲載されており,実践力とプラスして理論の部分と複合している部分を補完するために使用していました.
にとろん
これだけ電力は優しい問題から要点を説明するといった流れなので,電力を初めて勉強する方にはとてもオススメです.
私もこのテキストをメインに使っていました.
⬛️法規
ポイント
- 法規は計算問題をマスターしろ!
- テキストを眺めない!
- 問題を解おすすめのテキスト・アプリの紹介
法規は計算問題をマスターしろ!
法規は4割が計算問題です.合格点が6割なので4割って結構割合が大きいです.
割合が大きいのにもかかわらず問題のパターンは決まっています.
- 絶縁耐力試験
- 風圧荷重の計算
- 架空電線のたるみ
- 支線の素線・強度の計算
- 発電所の発電量・送電量の計算
- 需要家の負荷特性
などがあります.
にとろん
テキストを眺めない!とりあえず問題を解く
私は多く問題を解くことで法規の試験に臨みました.
法規は独特な言葉の言い回しが多く,テキストで暗記しようとしてもなかなか覚えられません!
問題の例
このような問題の出題方式になっていて,テキストをながめて覚えるより圧倒的に効率が良いです.
なぜなら,間違った答えも一緒に覚えることができて一石二鳥になるからです.
そのためじーっとテキストを眺めるのではなく実際に問題を解きましょう!
おすすめの参考書・アプリの紹介
法規に関しては実践あるのみと思っています.そのため私がおすすめする教材は過去問集とアプリです.
過去問集は試験の対策になりますし,傾向もつかみやすいです.
しかしこの過去問集は分厚くて持ち運ぶには不便なので
私はスキマ時間に勉強ができるようにアプリを使って勉強をしていました.
このアプリはテンポ良く効率的に学習することができて進捗なども確認することができてとても便利です.
⬛️試験2ヶ月前の勉強方法と対策
試験2ヶ月前は一番重要!
電験3種の試験は,暗記がとても重要です.暗記は短期記憶と長期記憶があるので,テキストを一回解いたら半分くらい忘れています.そのため試験2ヶ月前には最低でもテキストを1周終わらせておきましょう.
実践をする(過去問を解く)
電験3種の試験問題は半分が文章問題です.その文章問題は暗記するものが莫大な量になります.
解説のあるテキストを,一から丸暗記するのは効率が悪いです.電験3種の試験問題には,傾向があるので過去問を解くことでその傾向と対策ができるようになります.
⬛️私が使っていた過去問集とツールの紹介(スプレッドシート公開します!)
過去問集
ネットから拾ってくる方法
過去問は電気技術者試験センターの公式の問題があるのでそちらからダウンロードして勉強できます!
答えは翔泳社アカデミーが出してくれています!
私のおすすめの過去問集
上記のリンクから過去問をダウンロードして解くのもいいのですが,
私のおすすめは過去10年分の過去問集でちゃんとまとまった本を買う方法です.
私はこの過去問を使っていました
ブラインドシートを使いながら問題を解いてすぐに確認することができます!
また,2020年度版は科目別に分けて学習ができるようになっていて持ち運びが便利になっています!
にとろん
過去問を効率よく解くために解答用紙を作りました!
過去問を解く時に私が欲しいと思ったのは,解答用紙です.
解答用紙がないと答え合わせの時にどこに答えがあるか分からなくなってしまってました.
そこで今回は私が作った解答用紙を公開したいと思います!
下のボタンを押せばGoogleスプレッドシートが開きますのでそこからダウンロードして印刷してください!
使い方
この解答用紙1枚でわかること
- 過去問題の年度
- 問題を解いた日
- 科目の点数表
- 法規のB問題の点数の違いも記載
- 大きめの解答欄でメモとしても使える
問題を解いた日と全ての科目の点数を一覧してみることができます.
にとろん
⬛️まとめ
記事のポイント
- 機械
- 過去問から問題の傾向を捉える
- 機械の出題傾向
- 問題を解く時は絵を書く癖をつけておく
- 理論
- キーとなる公式は暗記でもいいから覚える
- 分からなくなったら基礎に戻る
- 1つレベル上の問題を解く
- 電力
- 送配電の分野を重点的に攻める
- 次に狙うのは発電所
- 4つの中で電力の優先順位は最後
- 法規
- 法規は計算問題をマスターしろ!
- テキストを眺めない!問題を解く
- アプリを使ってスキマ時間に勉強する
本記事では,
難易度の高い国家試験である電験3種を一発で合格するための効率のよい勉強方法とそれを行うためのツールを紹介しました!
電験3種は合格率が低いため電験3種の資格を持っているだけでも相当な武器になります.
電験3種の受験を迷っている方はぜひ一度試験を受けてみてください!
しっかりと効率の良い勉強の仕方をすれば必ず合格できると思います.
ぜひ私の作成した解答用紙も活用しながら勉強してみてください!
にとろん
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